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スタッフブログ

【補聴器ユーザー必読!!】夏の補聴器お手入れ術

じめじめと汗ばむ日本の夏。補聴器をお使いの皆さん、この時期のお手入れに頭を悩ませていませんか?
「汗で音が途切れがち…」「なんだか聞こえが悪い気がする…」「故障しないか心配…」
夏は補聴器にとって、まさに"試練の季節"です。
しかし、正しいお手入れ方法を知っていれば、汗や湿気のトラブルを大幅に減らし、快適に過ごすことができます。
今回は、夏を乗り切るための補聴器お手入れのポイントを、タイプ別にわかりやすくご紹介します。

夏のトラブルの原因とは?

夏にトラブルが増える主な原因は、汗と湿気です。

補聴器は精密な電子機器。内部に水分が入ると、以下のような悪影響が出てしまいます。

  • サビや腐食の発生:汗に含まれる塩分が金属部分に付着し、サビの原因に。

  • 回路のショート:内部の電子回路が湿気でショートし、故障につながる。

  • 雑音の発生・聞こえの低下:汗や皮脂がマイクやスピーカーの穴を塞ぎ、聞こえが悪くなる。

耳穴型補聴器の基盤部分
修理前は基盤にサビが多くついています。
各メーカー修理には1台あたり3~5万円ほどかかることも💦
できるだけこのような状態にならないよう、日々のお手入れをオススメします!
また「汗をかくから」と使用をためらってしまう方もいるかもしれませんが、正しい対策を行うことで、補聴器は夏でもしっかり活躍してくれます。

【基本の毎日ケア】全ての補聴器に共通するお手入れ術

まずは、補聴器のタイプを問わず、毎日実践していただきたい基本のお手入れ方法です。

1. 毎日欠かさず拭き取る

  • お手入れのタイミング:補聴器を外したら、すぐに拭きましょう。汗をかいたと感じたときはコマメにふき取るのがオススメです。

  • 使用する道具:専用の補聴器用クロスや、メガネ拭きのような柔らかい布を使います。

  • 拭き方

①補聴器全体を優しく拭きます。

②マイクや音の出口(レシーバー)の周りの汗も、丁寧に拭き取ります。

  ◎耳あな型の場合、耳に入れる部分(シェル)を念入りに。

  ◎耳かけ型の場合は、フックやチューブも忘れずに拭きましょう。

2. 補聴器専用の乾燥ケースで保管する

日中かいた汗は、拭くだけでは完全に取り除けません。乾燥ケースで内部の湿気までしっかり除去することが大切です。

  • 乾燥ケースの種類

    • 乾燥剤タイプ:シリカゲルなどの乾燥剤を入れたケース。
             ドライケースや乾燥ケースとも
             補聴器用空気亜鉛電池は乾燥によって電池寿命が短縮するため、ドライケースのフタの磁石に付けて保管しましょう。

    • 電気式乾燥機:UV除菌機能もついたものが主流。補聴器を充電しつつ、乾燥・除菌を行ってくれるものもあります💡
             パーフェクトドライラックス、ドライキャップUVなど

乾燥剤タイプ(ドライケース)

電気式乾燥機(パーフェクトドライラックス)

  • 乾燥方法

    • 補聴器の電池蓋を開け、電池を取り出してからケースに入れます。(充電式の場合はそのまま)

    • 最低でも一晩(6〜8時間程度)入れておきましょう。

    • 夏場は毎晩欠かさずに行うのがオススメです。

【タイプ別】特に気をつけたいポイント

① 耳かけ型(BTE / RIC)

汗の影響を最も受けやすいのが耳かけ型です。特に汗をかきやすい方におすすめの対策です。

  • 補聴器カバーの活用専用のカバーや撥水性のあるカバーを装着することで、汗から本体を守ることができます。

  • イヤーモールド・チューブの掃除:耳の中にフィットするイヤーモールド(耳栓部分)や、音を届けるチューブも汗や耳垢で汚れがち。
                    専用のブラシやブロアーやエアダスターなどでこまめに掃除しましょう。

耳掛け型補聴器用汗カバーイヤギヤ

② 耳あな型(CIC / ITC / ITE)

耳の中に入れるタイプなので、自分の汗で湿気がこもりがちです。

  • ベント(空気穴)の確認:ベントと呼ばれる小さな穴が、汗や耳垢で詰まっていないか確認しましょう。音がこもる原因になります。

  • こまめな拭き取り:外すたびに、本体をクロスで丁寧に拭き、乾燥ケースに入れる習慣をつけましょう。

夏の特別注意!こんなときはどうする?

  • 突然の雨:濡れてしまったら、すぐに柔らかい布で水分を拭き取り、乾燥ケースに長めに(8時間以上)入れてください。

  • プールや海:水濡れは故障の最大の原因です。必ず外しましょう。

  • エアコンの効いた部屋と屋外の行き来:急激な温度差は結露の原因になります。帰宅したらすぐに乾燥ケースに入れる習慣をつけましょう。

夏のお手入れチェックリスト

□毎日欠かさず、柔らかい布で拭き取る。
□毎日、乾燥ケースに一晩入れる。
□電池は外して保管する。(充電式はそのまま)
□補聴器カバーなど、補助グッズを活用する。
□汗をかきやすい日は、外出中にこまめに拭き取る。

ちょっとした習慣で、補聴器は夏でも快適に、そして長く使うことができます。
今回ご紹介した方法を実践して、今年の夏も聞こえの心配なく、アクティブに楽しんでくださいね!

ご不明な点がありましたら、お問い合わせくださいませ。

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